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UPAP

AIを「使う」とはなにか?

UPAP

UPAP――Ultimate Principal-Agent Problem。自分にできないことを他者に委ねるとき、成果を評価できないという構造的問題がある。人類が数百年かけて応答してきたこの古い問題が、AIという新しい代理人の出現で制度的緩和策なしに再出現する。

シグナリング (資格、認証)、スクリーニング (セカンドオピニオン、監査)、評判機構――人類が情報の非対称性に構築してきた制度的インフラを辿る。これらの仕組みは、AIの出力に対してはまだ存在しない。ハルシネーションと正確な回答が同じ口調で出てくる。

3つの根底テーマ (非対称性・認知・制度) を4周の螺旋構造で掘り下げ、依頼者としての条件を問い直す。

目次

  1. レモン市場のユーザー
  2. 分かるとは分けること
  3. ひろゆきの予言
  4. シグナルとスクリーン
  5. 無知の知
  6. 免許という発明
  7. 究極の代理人
  8. 人間は「わかって」いるのか
  9. 制度なき専門家
  10. 暗黙知と文脈
  11. 使わないという能力
  12. 依頼者の条件
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